定食屋さんやお弁当の定番の豚の生姜焼きを薬膳的に考えてみました。
豚の生姜焼きは簡単にいうと、豚肉をショウガと醤油で焼くといった料理です。
ショウガは豚肉の臭みをとる役割があると料理の本には書いてあります。
薬膳的には豚肉は、寒熱では平、味では甘・塩味。体を潤す作用があります。潤す作用があるため、食積痰湿のある方、陽虚で冷えのある方、下痢傾向の老人は控えめにとるほうがいい食べ物です。
一方、しょうがは微温で、味は辛い。簡単にいうと体を温める作用があります。食積痰湿も改善させる作用もあるため、豚肉と相性がよさそうです。
胃腸虚弱で食積痰湿傾向の方が豚肉を食べても大丈夫なように健胃作用のあるショウガを組み合わせた、ショウガで体が温まり体から水分が抜けてしまったの補うために補潤作用のある豚肉を組み合わせた。
という理由を考えてみましたが、古い文献に豚肉とショウガは組み合わせが悪いと記載されていました。
他に豚肉と相性が悪い食べ物に梅があります。
しかし、梅と豚肉のレシピは料理の本では確認することはできませんでしたが、豚とショウガの組み合わせは色々出てきました。
豚肉とショウガの組み合わせが悪い理由として皮膚にしみができやすくなるからとのことです。
シミの1つの原因としてホルモンバランスの乱れ、紫外線などがあります。紫外線やホルモンバランスの乱れ、色素細胞であるメラニンが過剰に産生されてしまった、もしくはメラニンの排泄が遅れてしまったためにシミができてしまいます。
ショウガと豚肉を一緒に食べることによってメラニンが体内に溜まりやすくなるといったことは手持ちの書籍では確認することはできませんでした。
古典に記載されているので、今後化学が発達してくると、理由はわかってくるかもしれません。(もしくは私の勉強不足か)
古典では相性が悪いとなっていますが、豚肉とショウガを一緒に食べるとおいしいのは事実です。実際、調べる前は豚肉とショウガはゴールデンコンビだと思っていました。
もう少し研究していきたいと思います。